荒川物語(星リク)* 荒川の河川敷に住まい、早〇ヶ月 ホームレスの美少女、ニノの彼氏・リクは彼女と良い関係を築きつつあった。 …が、非常に困ったことが起こってしまった。 ニノのことが好きなミュージシャン・星の彼女への熱い想いのベクトルが何故かリクに方向転換してきたのだ。 それに困ったのはリク自身。流れに身を任せ、ベットインしてしまったが…これって浮気なの?どーなのよ、と謎の葛藤をしていた。 正直にニノさんにすいません!!と謝ればいいが、淡々と無表情な顔で見られたら多分立ち直れそうにない。 そんなニノさんも怖いが、河川敷に住まう女性軍団も超怖い。 マリアさんとかステラとか特に。ある意味、ここにいる男性陣よりも力を持っていると言っても過言ではない。 彼女等に星との関係を知られたら終わる。どころか、多分死ぬ。…かもしれない。冗談じゃなく これ本気。 リクはそのことを相談するため、自宅に星を呼んだ。 「……だよなぁ、やっぱ」 全ての原因はお前にあるのに何で一緒になってヘコんでんだ。とツッコミたかったけどそんな気も起きず二人してずーんと落ち込んだ。星はリクの前ではあの被り物は封印しているようだ。イケメン顔を露わにしている。 普通にしていればカッコイイと思うんだけどな。 「どーすんだよ、バレたらヤバいぞ、俺達」 「え、なんで?」 と きょとん顔の星に、リクはものすごい形相で詰め寄った。それにはさすがに星も引いた。 「お前…ニノさんはともかくあらゆる可能性の中に『マリアさんかステラに関係がバレる』って選択があったらどうすんだ。俺等…死ぬぞ」 「……あっ」 サーーッと青くなっていく星。ため息を吐いて眉間をおさえるリクは立ち上がってビシッ!!と星を指差した。 「いいか?これから一切ヤんのは禁止!!ここに来るのは周りを注意深く見てからな!」 「え"え"え"え"え"え"!!!」 なんて銀魂的ノリで叫ぶ星はぺいっと外に放り出された。 それから何日かの間、星は様子がおかしかった。…元から変だけど。 何もない所で転んだり、転んだ後すぐ起き上がらなかったり、水切りをしたり。タバコ食べそうになったり。訳もなくギターをかき鳴らし、絶叫したり。(後でマリアさんにうるさいと言われ、荒川に沈められそうになっていた) リクもそろそろウゼェ…と思い始めたある日、夜の8時頃に星が訪ねてきた。 誰かに見つからないように素早く星を中に入れる。 「どうしたんだよ、ちゃんと周り見てきたのか?」 「それはOK!」 そう叫んだら、一気に勢いを失くして ソファのそばに座った。よく見ると目の下が黒くて一昔前のヴィジュアル系みたいだ。 「お前…それちゃんと寝てるのか?」 「…いや、あんまり。 だってよー、リクがヤんの禁止っつったから……」 しょぼーんという効果音が聞こえてきそうなほどうなだれる星。その様子を見てちょっとかわいそうなことしたかなと反省する。 同じ目線になるようにソファから下りて、カーペットに座って星に向き直る。 「ったく、あんなの本気にしたのかよ。あれは…まだ、その、なんだ、気軽に来いよって意味だったんだけどな。でもさすがにバレたら本気に大変だけどさ」 「……!」 その言葉に星は感きわまって泣きそうになっていた。 「デッ……」 「で?」 「デレキター−−−−−−−−−−ぉふぅ!!」 瞬間、バキャッと平手打ちされ黙らされた。親父にも殴られたことないのに!!なんて言った。 リクは真っ赤になりながら、 「うるせーよ!デレとか言うな、バカ星!!」 と叫んだ。 星は口をへの字にする。けどすぐに笑った。 素直になれない所もかわいーなー 「……って、え、あ ちょ、ぎゃああ もうヤんのかよ!!」 のしっとリクをソファに倒す星はにこにこしている。 「気軽に来いよっていったんだからヤっていいだろー」 「調子に乗るなよ!!」 足で星の腹を蹴るが、ちょっと前屈みになっただけで時間稼ぎにめならなかった。 急にキスをされて息苦しくなって、星の胸に手を当て突っ張る。やっと離れた時にはすっかり息が上がっていた。 「はぁっ……は……何すんだ、いきなり///」 「いや〜きゃわいい(可愛い)と思って♪」 「キモイ」 ずばっとツッコむリクだったが、そんな冷たい言葉なんて今の星には何のその。すぐに次の行為に移った。 軽くネクタイを引き抜いて丁寧にボタンを外して胸に吸いついた。 「っあ……!く、吸う、な……!!」 星の頭を掴んで抵抗するものの、背中がぞくぞく粟立って上手くいかない。 歯を立てられ、体がびくっと震えた 「っ、星……いい加減 に、し ろっ…」 「ん?」 もう片方の突起に指が触れた所で我に帰り、肩を掴んで抵抗する。 星は少し止まってくれたけど、すぐに行為を再開した。胸から腹までキスを落として、早急にベルトを外してすぐにそこに触れた。しかも直で 「ぅあっ、ちょ、星……!!いきなりっ……」 「久々に最後までしようぜ、な?」 そう言われると うっと声が詰まる。自分でするのも気が引けるし、あの日からずっとしていなかった。確かに溜まり気味だ。 「……ぅん」 小さく答えれば、またキスをした。強く上下に扱くとそれにあわせて口から声が漏れた。 「あっ、あ!!く……、星っ…ダメ、だ、も……」 日が空き 星の手の動きがいつも以上に気持ちいい。ぐちゃぐちゃと何回か擦られるとあっけなく星の手の中に出した。 「く、ぅうっ……、」 「本当に一回もしてなかったんだ…一人でしたりとかも?」 「す、するわけないだろ!!……お、お前の方が、その 上手いし…気持ちいい し、さ…」 言いながらだんだん赤くなっていくリクは星と目を合わせたくないのか顔を背ける。それでも星はリクの頬にキスした。 「!」 「やっぱり可愛いな」 「……、//// …ったく」 赤い顔を隠すように星の首に両腕を回す。 それが「挿れてもいい」の合図で星はリクの耳元で笑った。 星はリクの背中に腕を回して、体を抱き寄せてすでに勃っている自身をあてがって少し強引に中へと押し入った 「あっ、ぅ、あ ぁぁあっ!!ほ、ほしっ……」 服の上からとは言え、背中に爪を立てられるとちょっとは痛い。 星は痛いと思いながらも口元を緩めてリクの背中を叩いて落ち着かせる。波が引いてリクの呼吸が整ってきたところで一気に最奥を突いた。 「ぁ やっ、あ、ぁあっ あああぁっ……!!」 ぶるっと震えて星はリクの中に精液を吐き出した。リクも同時にそれで服をべたべたにしてくたりと気を失った。 「……腰痛ぇ」 明らかに怒っているオーラをまとい、だる気の残る体を動かして星の背中を蹴るリクはソファで横になっていた。 あの後、星は真っ先にリクの体を綺麗にし、ソファに寝かせ布団をかけてくれたのだ。まぁ嬉しいことなのだが。 「悪かったって。リクもヤりたかっただろ?」 「………っ」 ふいっとそっぽを向いて小さく「あぁ」と答えてやると、髪を撫でられた。 「ちょっ…止めろ」 「うん」 「聞こえてなかったのかよ…」 「うん」 にこ にこしながら答える星はリクの髪を撫で続ける。 「聞こえてるじゃんか」 「すっげー愛してるぜ」 何かのドラマのセリフみたいに突然言われて うさんくさいと思ったが、本心からだと分かったいるので顔を見られないようにしと頷いた。 そのすぐ次の日、なぜか星とリクの関係が女性陣にバレてしまい、ニノからは淡々とした目で見られ(これを無言の圧力と言う)、最恐女性マリアさんはステラと組み(ていうか最初からタッグ組んでる)ニノへの謝罪として日が暮れるまで荒川に何度も落とされたという。 ――――――――――― 友達の朧さんに星リクを書いてもらっちゃいました! ありがとう!! すっごく良い星リクでしたよ!(*^o^*) 流石いつもBL小説書いてるだけあるなwww 朧さんは普段オリジナル小説しか書かれていないのでこういう版権ものを書くのは難しかったみたいです´ω` しかも書いた事もない星リクを…www でも星リク素敵でした!ごちそうさまでした!!!!\^p^/